冷静沈着なパワーリフティング選手

早川琴果KOTOMI HAYAKAWA

1995年、埼玉県出身。大学4年生。パワーリフティングは高校から開始。大会出場経験が豊富で優勝・入賞実績も多数。階級は47kg。ベスト記録は、スクワット140㎏、ベンチプレス92.5㎏(現Jr.日本記録)、デットリフト145.5㎏(同)トータル377.5㎏(同)。2017年は全日本学生PW選手権52kg級優勝、女子最優秀選手にも選ばれた。

冷静沈着なパワーリフティング選手

早川琴果KOTOMI HAYAKAWA

1995年、埼玉県出身。大学4年生。パワーリフティングは高校から開始。大会出場経験が豊富で優勝・入賞実績も多数。階級は47kg。ベスト記録は、スクワット140㎏、ベンチプレス92.5㎏(現Jr.日本記録)、デットリフト145.5㎏(同)トータル377.5㎏(同)。2017年は全日本学生PW選手権52kg級優勝、女子最優秀選手にも選ばれた。

EPISODES挑戦者たち

高校時代に競技を始め、一気に世界トップレベルまで駆け上がったパワーリフティング選手の早川琴果さん。
競技の魅力や自分との向き合い方、今後の目標などについてうかがった。

2018/1/25 UP

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マネージャーから選手へ。異色の経歴

パワーリフティング(47kg級)のジュニア日本記録保持者、早川琴果さんは、笑顔がかわいらしい小柄な大学4年生だ。ぽつぽつと穏やかに話す彼女の、いったいどこに100kg以上ものバーベルを持ち上げる力があるのだろう。

彼女がパワーリフティングを始めたのは、高校1年のとき。新入生勧誘のパフォーマンスを見たのがきっかけでパワーリフティング部にマネージャーとして入部。ほどなく顧問の先生に「選手を理解するために一度やってみたら?」とすすめられ、選手に転向したという異色の経歴の持ち主だ。

「以前から筋トレに興味はあったんです。中学時代のテニス部では、雨の日の屋内トレーニングのほうが楽しかったくらい(笑)。パワーリフティング部には女子の先輩もいたので、自分もできるかなと思って、始めました」

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練習を始めて1年弱で世界3位に

初歩レベルからスタートして数カ月。全日本サブジュニアパワーリフティング選手権(43kg級)に出場したところ、なんと優勝。その際に出場権を得て、世界大会に初出場。ベンチプレスで世界3位になった。顧問の先生のすすめがなければ、ずっとマネージャーをやっていたかと思うと、人との出会いはつくづく不思議なものだ。

その後、進路はとくに決めていなかったが、先輩に誘われてパワーリフティング部のある大阪の阪南大学へ。在学中も毎年、国内外で優秀な成績をおさめ続け、こんにちに至っている。

そもそもパワーリフティングは、バーベルを担いで立つ「スクワット」、引き上げる「デットリフト」、押し上げる「ベンチプレス」の3種目で持ち上げた重量の合計を競う。早川さんの場合、練習は平均して1日3〜4時間。自転車やランニングなど補助的なトレーニングや有酸素運動をするのかと思いきや、競技そのものしか練習しないというから、天才肌なのがうかがえる。

ひたすら考えて、失敗や不調を乗り越える

これまで、能力をいかんなく発揮し、順風満帆に見える早川さんでも、大会での失敗や不本意な結果はたくさん経験してきたという。

「失敗や挫折の連続です。でも落ち込むのは一日だけと決めているんです。一日どっぷり落ち込んだら、翌日からはまたいつも通り。つねに自分を冷静に客観視して、気持ちを立て直すことを心がけています」
パワーリフティング選手にとって大切だと思うことをたずねると、「考えること」と即答だった。

「うまくいかないときこそ、考える。そうすれば改善点が分かって、さらに伸びるチャンスになるから」
普段から、違和感を感じるときはすぐに練習を中断して考えるという早川さん。筋肉のつながりはどうなっているのか。骨格はどうなっているのか。専門書を読み漁って分からなければ、接骨院の先生にも相談し、徹底的に原因を探る。おかげで大きなケガには至っていないという。早川さんにとって「考える」ことは、技術の精度を上げる際にも大切だ。

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「練習中、体のゆがみを感じたり、うまく上げられなくなったりしたらすぐにストップして調整します。言い表すのが難しいですが、自分の意識と自分の体の誤差を埋めるような作業をしていくんです」

長期的な目標を立てて、向かっていきたい

つねに、とことん自分に向き合っている早川さん。それは栄養面も同じことが言えそうだ。体調や体質を理解して、自分に合った栄養の取り方をしているという。

「タンパク質は必要ですが、自分は太りやすいんです。吸収率を考慮して、寝る前にはタンパク質ではなくグルタミンとカリウムを。プロテインサプリは練習後に回復のために飲む程度にして、食事でバランスを取っています」

彼女は来春から、X-PLOSION代表の大谷が運営するジム「ESQUATIR」にトレーナーとして就職する予定だ。これまでの経験を生かしてトレーナーの仕事しながら、選手生活を続けていく。

今後の目標は、優勝を重ねていくこと。そしていつか、目標とする福島友佳子さん(※)に勝つことだという。

「自分は目標が遠いと諦めてしまうので、達成できそうな目標を立てて一つひとつ越えてきました。でも、もっと長期的な目標を持ちたい。仕事も楽しみだし、ワールドゲームズにも出たい。出るにはまず福島さんに勝たないといけないので、そのためにどうすればいいか……考えますね」

目の前の課題や自分の内面に向き合うのは孤独な作業にちがいない。その孤独に耐える力が、彼女には人並み以上に備わっているのだろう。考えるアスリート、早川琴果さんがワールドゲームズの表彰台に立つ日を、楽しみに待とう。

(※福島友佳子さん:47歳の現役選手で、階級は早川さんと同じ47kg級。日本選手権の連続優勝、世界選手権での優勝争いを続けるトップ選手。2012年には日本人女性選手初の世界殿堂入りを果たした。)

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